| 人間の踏み入ることのない深い森の中、まだ霧の立ちこめる朝早くに、12匹の名手品師は集まった。
12匹の前には、とても大きな井戸がある。ジャイアントセコイアの幹が軽く3本は入るほど巨大な、古い石造りの井戸だ。動物達が『巨人の井戸』と呼ぶその中は、『コウモリネット』と呼ばれる通 信網の中央情報管理局になっている。コウモリネットとは世界各地を繋いでいる井戸の奥深く、通 信コウモリ達が、超音波を反響させて情報をやり取りしているものだ。この巨人の井戸からもあらゆる種類の情報が、日夜世界の森へ送信されている。 そのコウモリネットの伝言によると…… 『我こそは類い希なる妙技を披露することのかなう名手品師、という者は七日後、鳥達が歌を始める時に、中央森の巨人の井戸前に集まるように。成績の優秀な者二名に、現在建築中の“家の鴨の家”の新居への居住権を与える。』 となっていたのだが、まだ12匹以外には誰も来ていなかった。 もしかしてもう試験が始まっているのか……、12匹がお互いを探るように顔を見合わせながら、少しウロウロしだした。 12匹の手品師の顔ぶれはこうだ。 (※別ウィンドーで開きます) |
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