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| 「落ちるのは私…?」 まったくの無表情のまま、ツキウサギは聞いた。 ヨムササビは少しも自分と眼をそらさないツキウサギに、どぎまぎしそうになりながらも静かに答え出した。 「ぼくの予知の手品は失敗したことがありません。でも運命は自分の力で変えることができるんです。だからツキウサギさんも…」 「運命?」ツキウサギが話しをさえぎった。 「自分の力なんていざというとき頼りにならないものよ。運命はツキが導いてくれる。直感を信じればツキが回ってくるの。そうするとき私は他のものは何もいらないのよ。あなたの助言も、この眼鏡さえ必要ない。」 たんたんとした早口で言い切ったツキウサギは、自分の眼鏡をヨムササビに掛けた。 |
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