| Topぺージ >他作品集 >旧作品 >物語 -目次- >第一章 >2葉 p1━2━3━4━5━6━7━8━9━10━11━━次葉へ | |||||
| 「目をつぶっていても大丈夫。」 ツキウサギは脇に生えている長い草をむしり取ると、目隠しをするように縛り、きびすを返して一気に飛び出した。そしてそのまま、巨人の井戸のへりから大地に向かって斜めに張り出している、太いロープの上を駆け上がって行く。 アルビノカワウソが期待するような眼でツキウサギの方を見た。 「闇雲ウサギがどこいくの〜♪ …あいつほんとに見えてないのか?落ちたら怪我するぞー。」 何の迷いもなく井戸の縁まで駆け登ったツキウサギは、おおきくジャンプし、風に吹かれた綿毛のように巨人の井戸の中へ落ちた。 「あ〜っ…!」みんなが息を詰まらせた。 巨人の井戸の上を回っていた数匹のコウモリたちは、別に何も見なかったよ、といった様子で変わりもなく飛び続けている。 |
|||||
![]() |
|||||
|
|||||