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| 「オキノねーちゃん、気付かないの?」コウモリの子供はヒラヒラ飛びながら言った。 「え?…ちゃんと気付いていましたよ。坊や、勝手に羽の下でかくれんぼしてはいけませんよ。ママの所へお帰りなさい…。」 「ふふん、違う違うよーっ。」コウモリの子供はそう言うと、オキノタユウの後ろの方へ飛んでいった。 「なるほど翼の内っかわも美しいあなたは、オキノお嬢様というのですね!」 「あっ、はい。」 オキノタユウがオスのアホウドリの方へ振り返ると、オスのアホウドリが思った以上に目の前まで接近していたので、2羽の嘴がカチリとぶつかった。 「あ、すいません!」オキノタユウは思わず頬を赤く染め、とっさに眼をつぶって首を引いた。 次の瞬間、ボンっという鈍い破裂音がして、ひやっとするほどに冷たい煙がオスのアホウドリから広がった。オキノタユウが驚いて目を開けると、煙の中に大きな影が浮かび上がってくるのが見える。 |
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