Topぺージ他作品集旧作品物語 -目次-第一章4葉 p123━4━5678910111213━━次葉へ
 「まさか、そん、そんなこともできるんですか…。」エンエンは息を呑んだ。
 葉っぱの周りを流れる川の水だけが徐々に透明になっていく。アラエグマはさらに大きく上下左右へ葉っぱを振った。綺麗になった水の波はどんどん放射状に広がっていき、ほどなく向こう岸へ届いた。
 「わーお!すごい技だね。ほんとに綺麗になったー!」ガスカンクは驚きの声を上げた。
 テラズルミネも感心して言う。
 「不思議ですねー。濁った水がどんどん流れ込んでくるはずなのに、アラエグマさんの作った綺麗な水の路は保たれていますよ。」 
 アラエグマは、葉っぱを仰ぐ手を止めた。
 「でも、綺麗にしてみたけど、なんにも隠れてなかった見たいね。ちょこちょこと散歩中の小さな蟹さん以外は。」
 アラエグマはそう言うと、川の中へ入っていく。
 「ちょっとお待ちを!」今度はじっと様子を見ていたアルビノカワウソが制止した。
アラエ、川を浄化す
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