Topぺージ他作品集旧作品物語 -目次-第一章5葉 p1━2━345678910111213━━次葉へ
 みんな勢いよく尻尾をたなびかせて走る。後には泥土と小石が跳ね上がる。
 アラエグマが走りながら巨大クラゲを見た。
 「――動いてない。これはうまくいくかも!」
 2組の距離が150メートルほど離れたところで、アラエグマは直角に進路を変え、大きく跳ねて川へ飛び込んだ。
 「あ、待って!」ガスカンクも後に続く。
 それを見た川下のテラズルミネとエンエンも川へと入った。巨大クラゲにまだ動く様子はない。
 「クラゲさん迷ってるみたいですね。」テラズルミネが泳ぎを休めてクラゲの方を見る。
 「わたしああいうの苦手なんですよ、テラさん早く渡りましょう。」不安そうにエンエンは言い、テラズルミネを追い越していく。
 巨大クラゲが一瞬体をぐらつかせ周囲の水面が揺らいだ、が、しかしまだその場を動かない。アラエグマとガスカンクは川の中程まで来た。
 「やったー!アラエちゃん、文句なしだよ!」ガスカンクは歓声を上げる。
 「しーっ!大きい声出さないの。」
 アラエグマはガスカンクを振り返った。
 「えっ?ちょっと待って?」アラエグマはピタリと動きを止める。
 「え、何?」
 「ガス君、わたしのお尻、触ったりしてないよね…?」アラエグマは恐る恐る聞く。
 ガスカンクは目を丸くした。
 「えーっ?!なんでなんで?ないないないっ!」
 アラエグマは引きつった顔を浮かべ、ゆっくりと目を斜め後ろにやった。
 「…戻ったほうがよさそうよ。」 
 「げっっ……アラエちゃん後ろ…!」
ビクッッ!
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