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| 巨大クラゲはぐらりと傾き、さらにバランスを立て直そうと何回か振れる。エンエンは触手がほどけたすきに逃げ出し、アラエグマたちの見守る岸へと急いだ。 「エンエンちゃん、怪我ないー?」ガスカンクが水際まで駆け寄る。 息を切らせてエンエンは浅瀬まで来ると巨大クラゲの方を振り向いた。炎は小さくなって消えたが、巨大クラゲはまだ立っていた。 「怪我…ないです。でももう……気力もないです…。」エンエンは大きく溜め息を付いた。 「弱音吐くのは早いんじゃない? 一応まだしょっぱなの試験よ。」アラエグマはエンエンの手を引いて言う。 ガスカンクが辺りを見回す。 「あれ、テラちゃんはどこだろ?」 「みなさんー! 大丈夫ですかー!?」 いつの間にか向こう岸から、テラズルミネは手と尻尾を振っている。それを見て3匹は驚いた。 「あー!テラちゃん渡れたんだーっ、やったねー!」ガスカンクも手を振って答える。 「こっちはみんな平気よー。テラちゃんはー?」アラエグマが聞く。 「よかったーっ。私も大丈夫ですよー! あのクラゲさん、さっきより小さくなりましたー?!」 テラズルミネの言葉で、3匹は同時に巨大クラゲを見る。巨大クラゲは確かに一回り小さくなっていたが、それ以外は相も変わらず水の道半ばで静かに立っていた。 アラエグマがじっとクラゲを見たまま少し川上の、彼女の浄化した水の道の架かるところまで足を進める。 「…なんかおかしいわね。」 「え、小さくなったのがですか?」エンエンが聞く。 「そう、最初からなんか変だと思ってたのよ。あいつの足に捕まったときも誰も刺されてないでしょ。」アラエグマは静かに言う。 「え?刺したりとかするの?あれって。」ガスカンクが聞く。 「普通のクラゲならね。それどころか、あれは締め付けられるような感じじゃなかったわ。まるで、水の渦で囲われたような感じ…。」 アラエグマはそう言うと、足下から平たい小石を拾い上げた。 |
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