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| 「…あれ……?」エンエンが声をあげる。 「ん?どうかしました?」テラズルミネが聞く。 「いや、さっきから小さな鳥がずっとオキノタユウさんの後を付けてるんですけど…、変じゃないですか?」 エンエンは水鏡の端に米粒のように小さく映る、地味なハチドリを指差した。 「あ、そういえばずっとですね、この小鳥さん。」テラズルミネは答える。 「バードウォッチングしてるんじゃないの?」ガスカンクが言う。 「分けないでしょっ。」 アラエグマはしっぽでガスカンクを小突いて小首を傾げる。 「これは確かにおかしいわね。あんなハチドリがあのでかいオキノタユウに付いてけるなんて……。」 「あ、小鳥が向きを変えましたよ。」エンエンが言う。 ひらりと旋回したそのハチドリは、4匹が目を注ぐ水のスクリーンの方を向いた。 「こっちくるっ。」ガスカンクが言う。 奇妙なハチドリは片方の翼をくちばしの前でチッチッチッと左右に振る仕草をし、ますますこちらに向かって加速した。 「なんかまたすごく嫌な予感がするんだけど。」アラエグマは眉間にしわを寄せる。 まっすぐに突っ込んできながら、突然小鳥は姿が溶けて雲になった。 「え?!…まさか…そんなっ!」テラズルミネの声が震える。 雲はまたすぐに別の生物を形作る。 |
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