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| 「………ア・マ・カ・ワ・イ・ル・カ!!」 全員が叫ぶと同時に、アマカワイルカの巨体がスクリーンに激突! 「きゃーーーーぁぁ!!!」 ぶちまける水の音と共にココナッツボウルから激しく水柱が立ち登り、全員もれなく頭からびしょ濡れになった。 沈黙する皆の真ん中ですっかり空になった泥土まみれのボウルが転がり、ただ水の滴る音だけが虚しく響く。 「……………えっと……。」アラエグマが口を開く。「これって、もしかして………」 「……ですね。作戦失敗っ。」 テラズルミネは決まり悪そうに舌を出した。 「うっそー、絶対うまくいくと思ったのに…」尻餅を付くガスカンク。 「アマカワイルカさんまで邪魔してくるなんて。」エンエンも肩を落とす。 テラズルミネは、うつむいたまま瞳を滲ませている。 「あれ、テラちゃん泣いてるの?」 ガスカンクが、心配そうに覗き込んだ。 「すごい…」テラズルミネがぼそっとつぶやく。 「え?」 「まだ誰にも披露してなかった手品をあんなふうに妨害してくるなんて…、どうやったのか……その…タネが全く想像付かないんです! ちょっと感動してしまって…。」 |
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| ふいにアラエグマはきびすを返すと、ずぶ濡れのまま一匹歩み始めた。 「あれ? アラエちゃん怒ってるの?」ガスカンクが立ち上がる。 アラエグマは少し間を置いて振り返った。 「いいえ、みんなには感謝してるわ。ただそろそろ別れた方がいいかと思ったのよ。まとまってるとまた邪魔されそうでしょ。それに解ってるとは思うけど、わたしたちもライバルなんだからね。」 3匹は顔を見合わせる。 「あなたたちも、さっきの映像からオキノタユウがどっちに向かったか、見当は付いたんじゃない? あれからまた進路を変えられてたらまずいけど…。」 3匹はまた顔を見合わせる。 「……じゃ、行くわね。ゴールで会いましょ。」 皆に笑顔を送るとアラエグマはすぐに駆けだし、木々の合間をジグザグに抜けて深い青緑の奥へと消えた。 つづく... |
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