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コウモリはゆっくりみんなを見回した。 「コホンッ、警告は2回もらうと失格になるの。技巧師名ガスカンクさん…でしたっけ? コホン、あなたはもう一度の警告で失格、ということ。分かる?」 ガスカンクはへどもどする。 「う、いや、怪物って言ったのはあの、いきなりで分からなかったから……、よく見ればあなたってばとってもかわい、カワイイです…。」 コウモリは喉をいたわるように少し撫でた。 「いやいや、コホッ、分かってないわね全く。私がどうして咳き込んでるか、分からない?」 ガスカンクは、分かる?と言いたげにアラエグマの方を見る。 「もしかして、さっきのどえらい炎の上飛んでたんじゃ…?」アラエグマが言う。 コウモリの少女は羽を畳み直して、細いため息をついた。 |
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| 「熱いなんてもんじゃなかったわ、あの湯気、目玉が溶けたかと思ったほどよ。クホン、ガスカンクさん、あなたのお鼻の上に落っこちなかったら、こんな喉荒れ程度じゃすまなかったわね、きっと。怪我しちゃいけないってルールは聞いたはずよね?」 「あ、うん〜、ごめんなさいっ。」ガスカンクはうつむく。 アラエグマは小首を傾げた。 「え?それって巨人の井戸でなんか簡単な説明したコウモリのことよね? あの怪我するなってのは、私たちに言ったんじゃなくって?」 コウモリはすぐに返答する。 「あなた方はもちろん、この試験の関係者ぜんぶよ。手品師にとって怪我人出すってのは致命的でしょ。ま、あなた方はプロなんだから、それはわきまえてらっしゃるはず。」 「…………うん。」 ガスカンクは自信なさそうにうなずいた。 アラエグマが前へ出る。 「ちょっと待って。じゃああの水の化け物、あんなの絶対反則じゃないの?! アルビノカワウソが作ったのよ!」 「あなた方は怪我してませんよね。妨害するのがルール違反とは聞いてないはず。怪我さえ負わさなければスイカ大の雹(ひょう)を降らせたってOK。」 コウモリの少女は軽く言い放ってから対岸の方を見つめる。 「あのルミネ族、ずっと素直にあなたたちのこと待ってるわよ。優しいとこ見せたって点数にならないって言っとこうかしら。」 そう言ってコウモリは素早く飛び立つ。 「ご健闘をbb。そろそろ急いだほうがイイわよ。」 |
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