| Topぺージ >他作品集 >旧作品 >物語 -目次- >第一章 >6葉 p1━2━3━4━5━6━7━8━9━10━11━12━13 | ||||||
![]() |
||||||
| 「ぬ、来たか〜、ムササビっ」ポカンと上を向いたままアマカワイルカがつぶやいた。 両手でイワシを抱えたヨムササビが2匹の方へ振り返った。 「…すいません、目の前にいきなり飛んできましたもので。」 「おめでとうございます!ヨムササビさん、一次試験合格です。」 オキノタユウは翼を軽く広げ、ちょうど拍手をするようにくちばしを何度か打ち鳴らした。 「あなたも早いですよ。2着です。噂通り、小さいのに優秀ではないですか。」 オキノタユウがヨムササビに歩み寄る。 「いや、そんなこともないです。」ヨムササビは微かに顔を赤らめた。 |
||||||
| 「どうやってここを突き止められたんです?」 「……僕は心を読むのが得意なんです。審査官さんが飛び立つ時にはもうだいたい場所の見当は付いていました。」 「へっ……ほんとに! ……なるほどあなたの前では嘘も付けませんねぇ。」オキノタユウはニヤリとする。 ヨムササビは少し気まずそうに下を向いて、 「これ、お返しします。」イワシをオキノタユウの顔のすぐ前へ差し出した。 オキノタユウの喉がわずかにゴクリ動いたように見えた。 |
||||||
|
||||||