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| 「…い、いやいや、これは私のじゃないんですよ。これは…」 オキノタユウがアマカワイルカの方に目をやる。 アマカワイルカは黙って体を傾けると、ふいに「ジジィチィ」と耳をつんざくような超音波を2匹の方へ放った。 2匹はピクっと肩を震わせるが、それ以上にヨムササビの手の上のイワシが痙攣したかと思いきや、空高く跳ね上がった。 「えっ、な、何やったんです?」 再びヨムササビの手の上に落ちて動かなくなったイワシをオキノタユウが覗く。 「僕が投げたんじゃないですよ。魚が勝手に──。」 「フハ、びっくりした? 超音波、魚に当てたの。私はこれで何でもできるのよ。健康にもいいんだからあなたたちも浴びてみる?」 アマカワイルカはおどけるようにスピンしながら言う。 2匹は少し呆れ気味に顔を見合わせた。 「ムササビにあげるわよその魚、私からの祝福よ。どうぞ。」 アマカワイルカは愛想のない口調で言った。 ヨムササビは少し考えてから、 「ありがとうアマカワイルカさん、久し振りに長く飛んでお腹空いてたんです。…いただきますね。」 ヨムササビは用心深く、イワシの頭の方だけちょっとくわえてみた。 「アハっ!」アマカワイルカが吹き出す。 「あなた、お魚ちゃんとキスする趣味あるのん!?」 |
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