Topぺージ他作品集旧作品物語 -目次-第一章6葉 p123456━7━8910111213
 アラエグマ、ガスカンク、エンエンは、今度こそ無事に、テラズルミネの待つ川岸にまで泳ぎ着こうとしていた。
 「よかった、皆さん怪我もないみたいで。」テラズルミネは微笑む。
 アラエグマは川から上がると体を震わせて水を切った。
 「テラちゃん、さっきのコウモリになんか言われた?」
 「え、っと、情けはイキモノのためならず…。」
 ガスカンクもしっぽを立てて体を強く震わせる。
 「わっ」手をかざすアラエグマ。
 ちょっと水飛ばしすぎよ!目に入ったわよ! テラちゃんにも思いきりかかってるじゃない。」
 「あ、ごめっ」ガスカンクはしっぽを丸める。
 エンエンは細い蔓のような炎を皆の周りに回らせ、瞬く間に乾かしてからつぶやいた。
 「コウモリさん、言葉の使い方が間違ってます……」
 アラエグマは顔周りの毛などを整える。
 「ん? まあ何にせよテラちゃんはちょっと人が良すぎるかもね、わたしなら先行ってるわよ。」 
 テラズルミネは、ちょっと照れくさそうに小首を傾げる。
 「えーっと、私も先に行きたかったんですけど…、分からないんですよ、その先が…。」
 アラエグマはきょとんとする。
 「あれ…、そうなの? ……ガスくんは分かる?」
 ガスカンクは少し考えて、 
 「……先はー、…どっちかな?」エンエンの方を向く。
 エンエンも小刻みに首を振る。
 「あれっ?」ガスカンクはふいにエンエンの頭を指差した。
 「ん…?!」目をしばたたかせるエンエン。
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